第四回駒場医学史研究会: Historiography of Medicine

第四回の駒場医学史研究会のトピックは、「医学のヒストリオグラフィ」です。
今回の検討文献は、このトピックに関するサーヴェイ論文を4本ほど講読します。

前回のWarner論文では、(科学史Ph.D.をとったWarnerだけあって、)医学史において「科学」というものをどう取り扱うかという点について、重要な議論がなされていました。
そこでは、科学史という学問領域の発展を医学史へと接続することの重要性が主張されており、そのような視点は、科学史と医学史というそれぞれ異なった発展過程を遂げた二つの学問の相互利益をもたらすものであるとされていました。

そこで、今回の研究会では、医学史という学問領域全体ににおいて、どのような問題意識が発展していったのかについて、以下の4本の論文を講読することで学んでいきたいと思います。

文献情報

Judith Walzer Leavitt, "Medicine in Context: A Review Essay of the History of Medicine," The American Historical Review, Vol. 95, No. 5, 1990, pp. 1471-1484.

研究者情報へのリンク:History of Science, Medicine, and Technology – Department of History – UW–Madison

Kathryn Montgomery Hunter, "Toward the Cultural Interpretation of Medicine," Literature and Medicine, Vol. 10, 1991, pp. 1-17.

研究者情報へのリンクは見つかりませんでした

Charles E. Rosenberg, "Framing Disease: Illness, Society, and History," in Charles E. Rosenberg and Janet Golden, eds., Framing Disease: Studies in Cultural History (New Brunswick: Rutgers University Press, 1992), pp. xiii-xxvi.

Google ブックへのリンク(「書籍のプレビュー」より当該論文が閲覧可能):Framing Disease: Studies in Cultural History - Google ブックス
研究者情報へのリンク:Department of the History of Science, Harvard University

Gert Brieger, "The Historiography of Medicine," in W.F. Bynum and Roy Porter, eds., Companion Encyclopedia of the History of Medicine (London and New York: Routledge, 1993), pp. 24-44.

研究者情報へのリンク:http://www.hopkinsmedicine.org/histmed/people/faculty/brieger.html

日時・場所

日時:12月16日(木) 10時30分〜12時00分
場所:東京大学駒場キャンパス14号館3階307A教室

キャンパスマップリンク:東京大学 [駒場地区キャンパスマップ(14号館)]


なお、この医学史研究会はまだまだはじまったばかりで、また、医学史を専門とする参加者がおりません。
そのため、参加者の問題意識を共有するためにも、あと数回は主として医学史のヒストリオグラフィの変遷が見て取ることができるような論文を読んでいきたいと思っています。

もちろん、新しい参加者の方も大歓迎ですので、参加希望の方は藤本大士(rossi0209@gmail.com)までご連絡いただけると幸いです。

それでは、よろしくお願いいたします。